30代~40代は、仕事では責任有る立場になり、プライベートでは結婚して親になる頃。
それまで仕事以外は自分の時間だったのが、家族との時間に変わっていきます。
ストレス発散できず、疲れは貯まるばかり。
家族の為に仕事をするが、先の事を考えると不安に潰されかけ、家にいるときもイライラしていることが増えてしまう人にお薦めの習慣をご紹介します。
心ここにあらず、心の整理が大切。
私たちは、今この瞬間を生きているようでいて、実は過去や未来のことを考えている。
特に、過去の失敗や未来の不安といったネガティブなことほど、考えを占める時間が長く。自分で不安やストレスを増幅させてしまっている。こうした心ここにあらずの状態から抜けだし、心を”今”に向けた状態を「マインドフルネス」といいます。
1日の中で、少しだけ落ち着いて自分自身に意識を置いてみることで心に間を作ります。
マインドフルネスとは?オカルト?
【マインドフルネス】 とは、古代の仏教より伝わる伝統的なメソッドから宗教的な要素を除いた瞑想のことをいいます。目指すのは「今ここにいる」という状態。
過ぎ去った過去を手放し、将来への不安からもはなれて、「今ここ」に意識を置き、集中力が増し、頭の中が明晰になり、心の安定と強さが得られます。1970年代よりアメリカを中心に科学的・医学的な研究が進み、ストレスや不安を取り除き、ココロを休め、生産力があがると実証されています。
瞑想との違いについて
マインドフルネスと瞑想を同じものだ思っている人が多いですが、正確には違います。マインドフルネスは、「目の前の物事に対して全神経を注いで集中している状態」のこと。
マインドフルネスと瞑想の大きな違いは目的にあります。
瞑想の目的は利益を求めない
瞑想は、マインドフルネスとは違い、利益を求めず日々の仕事や家事、勉強などで疲労が溜まっている脳をリラックス状態にさせて、休ませます。脳は何もしていないときでも、仕事のことや日々の生活のこと、過去の出来事が次から次へと頭に浮かぶため、常に脳を働かせ考えてしまいます。そうすると、頭に浮かんでくる考えごとにエネルギーを使ってしまい、自分自身に意識を向けることが非常に困難になってしまいます。
マインドフルネスと瞑想の共通効果
・ストレス軽減
・睡眠導入効果
・リラックス効果
・ 集中力向上
・ 学習能力向上
・ 記憶力向上
これらがマインドフルネスと瞑想に共通効果で、効果には大きな差はありません。
マインドフルネスは結果を求める
マインドフルネスには、その後の目的として利益や結果を求めます。仕事を効率的に進め、なおかつストレスを排除します。ビジネスに取り入れる企業も多く、以下のような効果が期待されています。
・生産性の向上 ・質の向上 ・チーム力の向上 ・発想力の向上 ・ハラスメントの防止
近年、アップルやグーグル、フォードなどの大企業が社員研修の一環としてマインドフルネスを導入したことでも知名度が高まりました。
マインドフルネスの実施方法
時間がない方は、寝室の布団の上でも大丈夫です。朝10分だけ早く起きて、試してみてください。他人に邪魔されることの少ない場所を選びましょう。
姿勢を整える
リラックスした座り方で構いません。椅子であれば、浅く座って両足を少し開いてください。
頭の上から一本の糸で引っ張られているイメージで背筋を伸ばし、両手は膝の上に置き、手のひらを上に向ける。目を閉じ、体の力を抜いてください。
ありのままの呼吸を意識
基本は鼻から吸って鼻から出す「鼻呼吸」ですが、難しければ口からでも構いません。いつもの自然な呼吸に意識を傾けて、鼻から流れる空気かお腹の膨らみに意識を集中。
呼吸が浅くても気にせず、ありのままの呼吸を意識することが大切。
慣れないうちは、すぐに雑念が浮かんできますが、気にする必要はありません。雑念もそのまま受け止めるのがマインドフルネス。雑念に気が付いたら、呼吸に意識を戻しましょう。
呼吸によるリラックス効果
呼吸には自律神経を整える効果があります。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、活動時は交感神経が優位に、リラックス時には副交感神経が優位になります。
しかし現代の生活環境は交感神経を刺激するものが多く、慢性的な疲れなど不調になりやすいことが分かっています。息を吸うと交感神経が、息を吐くと副交感神経が働くので、呼吸に意識を向けるだけで、心身のバランスが整います。
マインドフルネスは判断しない
自分の今の状態がどのようなものであっても、評価や判断を一切せず、完全に受け入れる気持ちでその状態をありのままにします。
普段は、自分の状態や出来事を「良い・悪い」または「好き・嫌い」などの判断に基づいて評価していますが、この結果、客観的な視点を持つことが難しくなり、不安や偏見などの感情にかられて反応してしまいます。
自分の今の状態を判断せずに受け入れ、ありのままでいることができるようになると、出来事や自分の状態をはっきりと見ることができるようになり、適切に対応できるようになると考えられています。
【まとめ】まずは1週間やってみる!
マインドフルネスは、やり方自体はシンプルですが、実践する人の心の態度が非常に重要です。1回の実践でも一時的なストレス軽減効果やリラックス効果が期待できるとされていますが、基本的には毎日の実践を継続して行うことが前提です。
集中力やリラックス効果に加え、意志の力や自己鍛錬の力も高まるといわれていますので、結果を感じたら習慣化してみてください。
まず、1週間試してみてください!
今の生活や考え方が変わり、笑顔が増え、家族が幸せになれる方法の一つになるかもしれません。
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